<野球のカウント>審判は「ボール先行」 表示は「ストライク先行」(毎日新聞)

 ◇大半はまだ「SBO」 表示に規制なく、費用もかかり

 「ツーボール、ワンストライク」。今季から、球場に響く審判のカウントコールが変わった。プロ、アマチュアともに「ストライク・ボール」の順だったコール順が「ボール先行」の世界基準に統一されたのだ。とは言え、カウントの表示方法には規制がなく、改修に費用もかかるため、長野県内の球場のスコアボードはほとんどがまだ「SBO(ストライク・ボール・アウト)」の順。コールだけ「BSO」に変わり、みる側には違和感もある。浸透までにはしばらく時間がかかりそうだ。【福田智沙】

 従来、日本のカウントコールはストライクが先だったが、米大リーグをはじめ国際大会はもともとボール先行だ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などの国際試合への参加が増え、今年1月、プロ野球セ・パ両リーグの審判部統合会議で国際標準の採用が決まった。社会人と大学生の日本アマチュア野球規則委員会も2月に追随した。実は日本高野連は97年のセンバツから採用していたが、テレビ中継などはこれまで「SBO」のままだった。

 ただスコアボードの改修には多額の費用がかかり、そう簡単に変えられない。松本市野球場を所有する同市は4月に見積もりを依頼したが、「相当費用がかかるので難しい」と話す。長野オリンピックスタジアムを所有する長野市は「(改修は)検討対象に上がっていない」。県が管理する4球場も、変更の予定はないという。

 ちなみに、プロの本拠地では横浜スタジアムとマツダスタジアム(広島市)が既に改修され、阪神甲子園球場も続く予定だ。

 ◇先見の明

 一方、県内に“先見の明”があった所も。例えば、塩尻志学館高は野球グラウンドの掲示板を、高野連の採用よりも早い96年に「BSO」に変えた。当時は野茂英雄投手が渡米2年目で、大リーグをわかせていたころだ。「日本もボール先行にする話があった」と、当時の野球部監督の丸山智之さん(現・長野吉田定時制教頭)は振り返る。だが結局、その年はストライク先行で据え置きになった。「うちだけこれでいいのかなあ、とは思ったが、子供たちには『これが正式なベースボールなんだよ』と言っていました」と苦笑しながら明かした。

 同校のカウント表示は古い信号機を流用して作ったため、改修にも費用はそれほどかからずに済んだ。「県内の高校グラウンドは信号機から作った物が多く、変えるのはそんなに難しくないはず」(丸山さん)。ボール先行は高校から徐々に広まる可能性がある。

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