「ライ麦畑でつかまえて」のJ・D・サリンジャー氏、91歳大往生(スポーツ報知)

 「ライ麦畑でつかまえて」で世界的に知られる米作家J・D・サリンジャー氏が米時間27日、米東部ニューハンプシャー州コーニッシュの自宅で老衰のため死去した。91歳だった。同氏の代理人が28日に発表した。極めて寡作で1965年以降は作品を公表せず、高い塀に囲まれた家で隠居生活を送り、公の場に姿を現さない伝説的な存在だった。

 「第2次世界大戦後、最も著名な米作家」(米ニューヨーク・タイムズ紙)が91歳で生涯を終えた。代理人によると、サリンジャー氏は昨年5月に腰を骨折したが、その後回復。年明けから容体が急に衰弱し、27日には痛みもなく「静かに亡くなった」という。

 1951年に発表された「ライ麦畑」はこれまでに全世界で6500万部以上を出版し、現在も年に25万部以上が発売されているといわれる。日本でも数多くの作家らに影響を与え、2003年には村上春樹氏(61)が「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の題で新訳を出し話題となった。

 成績不振で高校を放校になったホールデン少年を主人公に、新鮮な口語体で偽善に満ちた大人社会を描き、若者の支持を集めた「ライ麦畑」。1980年に元ビートルズのジョン・レノン氏を殺害したマーク・チャップマン服役囚が犯行時に所持していたことでも知られる。

 サリンジャー氏は19年、ニューヨーク市のユダヤ系の家庭に生まれた。コロンビア大で学びながら創作を始め、40年に初の短編を発表。第2次大戦で軍に入隊後、本格的な作家活動に入った。生涯で3人の女性と結婚。2人目の妻との間に、長男で俳優のマット氏と長女がいる。

 53年ごろに現在の自宅に転居後は、高い塀に囲まれた家で隠居。取材やインタビューにほとんど応じず、84年には伝記作家を相手取って訴訟を起こしたことも。世界的にその名を知られながら、私生活は謎に包まれた“伝説の作家”だった。

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